Growing up!! (トランスフォーマー ギャラクシーフォース ED2) 歌・柿島伸次 作詞・三重野瞳
作曲・柿島伸次
突き上げた右手に未熟な未来 そう!呼び起こせよ!僕らの歴史上 まだ負けなしの好奇心
暴れ始めたら 育つリズム 高く空へ
かってはマネージャー目当てで川浜高校ラグビー部に入ってきた脇役としてスクールウォーズに出演、その後はミュージシャンとして活躍しアニソンとも関係の深い柿島伸次。かすかに甘く、そして熱いボーカルだけにこうしてロボットアニメ主題歌への起用は待ってましたという感じでした。特にこのEDはまだ少年期を脱しかけたばかりの、生意気盛りな覇気を感じさせるような三重野瞳の歌詞もあいまった傑作。三重野瞳もこんなの書けるのね。 余談ながら、イマイチ垢抜けない歌詞が還って心地よいOP2「IGNITION-イグニッション!」はもともとガンダムSEED
DESTINYのOPコンペで落ちたのをリサイクルした曲のようです。ま、結局ぜんぜん合ってないCHEMISTRYがねじ込まれたことを思えば、結果的には良かったような気も。(は)
○試聴 (listen Japan)
Life Goes
On (機動戦士ガンダムSEED DESTINY ED2) 歌・有坂美香 作詞・有坂美香 作曲・梶浦由記 編曲・梶浦由記
西川進
Life Goes
On 守りたくて 心は砕かれて 本当の哀しみを知った瞳は 愛に溢れて
好調なセールスで話題になったガンダムSEED
DESTINYの主題歌ですがスケジュールの都合か、映像の方は曲と合ってない使い回しカット(あと、裸体)ばっかで後半になるとネット上でよくあるようなMADムービーと化してたOPに比べ、むしろEDの方が全般的に好印象でした。中でも『無限のリヴァイアス』でのアニソンデビューも鮮烈だった有坂美香と、今年どんだけ仕事してんの?と大車輪の活躍をしてた梶浦由記がタッグを組んだこの曲は白眉。 ほの暗いイントロから静かに燃え上がるメロディーに、詞のとおり「歌いかけてる」ような優しくも力を感じさせるその歌声は互いを引き立て合い、本編のラストにEDのイントロが重なるSEEDでお馴染みの演出ともピッタリでしたわ。(は)
○試聴
(m-serve)
少年よ (仮面ライダー響鬼
ED) 歌・布施明 作詞・藤林聖子 作曲・佐橋俊彦
まるで透明になったみたい ぜんぶ
自分をすり抜けて行く そんなふうに 感じてたのかい?
「鬼」をモチーフとした異形のデザイン、そして武器はタイコと事前情報からして話題騒然だった『仮面ライダー響鬼』。 その主題歌を布施明が歌うと知った時は、赤フンいっちょにねじりハチマキでドンドコドンドコと和太鼓を叩きつつ熱唱する姿を想像してたんですがんなこたなかった。おなじみ藤林聖子・佐橋俊彦の平成ライダーコンビの手になる雄大なスケールに溢れたバラードは布施明に相応しく、その名の通り少年へと語りかけるメッセージソングとして作品とも切り離せない存在感がありました。これまでと毛色は違えど、平成ライダー主題歌でも屈指の一曲。 …結果としては路線変更による賛否両論の論争だけが語られるようになってしまった響鬼も、この曲だけは素直に評価したいですよ。(は)
アタック!ギャグマンガ日和 (増田こうすけ劇場
ギャグマンガ日和 OP) 歌・うえだゆうじ 作詞・増田こうすけ 作曲・山本はるきち
コートのなかには まものがすむの たよれるなかまは みんなめがしんでる バレーにかけたせいしゅん
でも みんなめがしんでる
原作そのまんまのノリでアニメ化された『ギャグマンガ日和』は、作者自らが作詞した主題歌も上記の通り、一度聞いたらイヤでも忘れられないようなフレーズ満載!まさに勢いだけ!の曲でした。ラスト、唐突に挿入される謎の実写絵像は『ジャポニカ学習帳』のイメージだそーで。もうなにがなんだか。
後に、続編の放映とともに発売されたサントラにはめでたくフルコーラスバージョンが収録されましたが、聞いてみるとやっぱTVサイズの方が…勢いって大切よね、やっぱ。(は)
Romantic
Chaser (IZUMO−猛き剣の閃記 OP) 歌・小枝 作詞・畑亜貴 作曲・太田雅友
編曲・太田雅友
未来を駆け抜ける私 地図も合図も欲しくない 命の輝きが燃える 曖昧で残忍な世界で Ah!
夢を探そう 闇に倒れようとも 愛なら消えはしないよ Chaser!
今年のベストは昨年の歌年鑑でも名前を挙げた、「明日のBlue wing」の小枝と「Little Wish〜lyrical
step〜」の太田雅友がタッグを組んだこの曲。澄みきっていながらも力を感じさせる小枝のボーカルが、タメてから一気に疾走感が溢れだすメロディーと相まっていかにも『アニソンらしい』一曲でした。綺麗で、それでいて荒々しいまでの勢いが同居していた畑亜貴の詩もまたよし。 小枝はもうアニソン歌手としてもすっかり定着した感があり、ちょっとレトロなアイドルソング調の曲をナチュラルに歌いこなすきらめきプロジェクトのOP「キミノハートニコイシテル」もこれまたお気に入りです。 写真集もリリースしてるこの小枝といい、昨年あたりからグラビアアイドルがシングルデビューでアニソンに起用される流れがあり(『スクールランブル』のゆうこりんなんかもそうですな)、中には案外ハマってる曲も多々あります。もっとも、きょうびのグラビアアイドルはみんなきっちりボイストレーニングを受けているのか、かつての宮沢りえよろしくとんでもない歌にはそうそう遭遇しませんが。(は)
創聖のアクエリオン (創聖のアクエリオン
OP1) 歌・AKINO 作詞・岩里祐穂 作曲・菅野よう子
編曲・菅野よう子
一万年と二千年前から愛してる 八千年過ぎた頃からもっと恋しくなった 一億と二千年あとも愛してる 君を知ったその日から僕の地獄に音楽は絶えない
え〜とですね、これまで菅野よう子に関しては世間で山ほど語られてるしPEROさんがまとめてくれるからいっか〜俺なんぞが口出さなくても、と敬して遠ざけてたのですが今回は書いてみます。 なんか電波アニメっぽいから観てみよっか、ネタとして。と最初は軽い気持ちで手を出してみた『創聖のアクエリオン』は、予想以上に素晴らしいハジけっぷりでテレビにがぶりつきで観るハメに。OPより劇中での荒唐無稽な必殺技BGMとしての印象が強い、ボルテージの上がる主題歌もこれが菅野よう子にしては珍しいアニメとの同タイトルで強烈なフックがありました。幾度となくタッグを組んだ岩里祐穂の作品とも密接に結びついた詞に、その神話世界の始まりを予感させるような曲とが相まってヤケクソと言うか野方図なまでのパワーが炸裂してます。ボーカルのAKINOもやや曲に押されがちながら、その声量は若干15歳とは思えないものがありますな。 他にも穏やかなアレンジに、イントロとあっいしてっるー!だけはそのまんまという英語版OP「Genesis
of Aquarion」 才気煥発、ギミック一発勝負の後期OP「Go
Tight!」 疾走感溢れるメロディアスな挿入歌「荒野のヒース」 そしておなじみ、語呂がよく歌いやすい菅野よう子の造語・ガブリエラ語によるファンタジックなED「オムナ
マグニ」 と、ボーカルソングだけでも名を挙げればキリがないほどの傑作揃いとなりました。(は)
○試聴
(NewtypeBB)
ひなげしの丘 (SPEED GRAPHER
ED1) 歌・湯川潮音 作詞・湯川潮音 作曲・湯川潮音
編曲・鈴木惣一朗
夕日が燃えてしまえばいいのに 一日の終わりを告げる鐘も 夜のとばりも
今年のアニソンとしてPEROさんはデュランデュランの『SPEED GRAPHER』
OPを推してましたが、個人的にはこっちのEDも忘れがたいモノがありました。 湯川潮音の流麗なソプラノボイス、そして穏やかな曲調とどこか不思議でどこか不穏な歌詞が入り交じったこの曲は、一度聞いただけで耳から離れないインパクト。彼女はアニソン関連でもツインゴッデス…もといレイアース最後のEDでおなじみ、元子供バンドの湯川トーベンの娘さんだそうでこれからの活躍も気になります。 あと、普段着の方が圧倒的にセックスアピールを感じさせる神楽さんのカットもよいです。うーうっうー♪
(は)
○試聴 (listen
Japan)
超星艦隊セイザーX (超星艦隊セイザーX
OP) 歌・高橋洋樹 作詞・山田ひろし 作曲・浅田亘 編曲・矢野立美
僕が強くなる
(Dash!CORE-BRAVER!!) 君と強くなる (Change!GREAT-LIO!!) 超星艦隊 超星艦隊 輝け!!
セイザーX!! (叫べ その名前を X!!)
ひとむかし前の不作がウソのように、2005年は特撮の当たり年。昨今のブームにのっかって始まった東宝の超星神シリーズもはや3作目で、スタッフも慣れてきたのかシリアスとギャグが高いレベルで両立させてたセイザーXはこの年でも屈指のアタリでした。 これまでも主題歌的には悪くなかった超星神シリーズ、今回はこれがドラゴンボール以来となる高橋洋樹を起用してきたのにゃ驚いた。ややアクが抜けて爽やかになったそのボーカルに、ベタofベタな歌詞がまたハマってます。これまでは安部麻美が歌ってたりと、完全タイアップ感が漂ってたEDも一気にセイザーXたいそう的なノリと化していて、むしろこっちの方が好みかもしれず。(は)
ETERNAL
BLAZE (魔法少女リリカルなのはA's OP) 歌・水樹奈々 作詞・水樹奈々 作曲・上松範康 編曲・上松範康
遙か空響いてる 祈りは奇跡に 真夜中の青に溶けて 流れてく涙の粒 迷い無く 包み込む 温もりに出会った
これまで歌年鑑ではクローズアップする機会はなかったものの、もともと演歌歌手志望という珍しい経歴を持つだけに「声はいいけど、歌としてはイマイチでない?」というパターンが多い声優アイドル内ではズバ抜けた歌唱力の水樹奈々。前作に続いて自ら作詞を手がけるこの曲も、ピアノが印象的なシリアスなメロにその確かなボーカルがあいまった文句無しの名曲と言っていいんじゃないでしょーか。 ……しかしぶっちゃけてしまうと、正直なのはの主題歌としてはどうかな〜〜〜、と思う次第でござぁますよ。精神年齢が外見を超越した魔法少女達の、血で血を洗うガチンコバトルアニメとはいえ作品のイメージと比しては重すぎて、その点前作の方がOP/EDともに主題歌としては相応しかったかもしれませぬ。 同じく水樹奈々の挿入歌とカップリングになってた「SUPER
GENERATION」は超アッパー、超ポジティブな勢いで全盛期の奥井雅美を彷彿とさせるかのよう。これまた好みな曲です。(は)
○試聴 (KING
RECORDS)
ナミダボシ (BLACK CAT
ED1) 歌・パピーペット 作詞・パピーペット 作曲・パピーペット 編曲・パピーペット
佐久間正英
夜空の星は 私の涙 月の女神よ 星の天使よ 時を止めてよ 今夜
2005年も終わり近くなって思わぬ伏兵と言おうか。すでに連載終了していながら突然アニメ化された『BLACK
CAT』は、曲からして昨年PEROさんが書いていたような現在のジャンプアニメと男性バンド主題歌の系譜からは一線を画するノリでした。 OPは『SPEED
GRAPHER』の後期EDなども歌っていたより子のハスキーな、それでいて壊れてしまいそうな繊細さをも内包した声が栄えるメロの「ダイアの花」。そして、いかにもインディーズバンド上がりっぽいノリのよさを感じさせる、パピーペットの女の子女の子したツインボーカルが湿っぽくなりそうな歌詞をむしろポップに歌い上げるこのEDは、新鮮ながらも120%歌詞と曲に合わせた映像の力もあり主題歌として申し分ない一曲でした…が、残念なことにEDは1クールで変更されてしまったのは恨めしい。(は)
○試聴 (Capital Music
Co.)
語り継ぐこと (BLOOD+
ED1) 歌・元ちとせ 作詞・HUSSY_R 作曲・田鹿祐一 編曲・常田真太郎
指に 額に
髪に あなたの向こう 垣間見える面影 もしも時の流れを さかのぼれたら その人に出逢える
これまで歌年鑑でも取り上げてきた『ガンダムSEED』そして『鋼の錬金術師』と、ソニーミュージック系のアニソンは土曜6時台のアニメとの相乗効果によりヒットを続けてきました。その後を受けた『BLOOD+』でも結婚・出産のブランクを経て久々に復帰した元ちとせを起用。今さら口にするまでもない、しっとりとした情感を秘めたその民謡的なボーカルはアニソンとも親和性が高く、タイアップとして片づけてしまうには惜しいほどのナンバーでした。元ちとせは今後もまたアニソン歌うようで、先が楽しみですな。 良くも悪くも昨日デビューしました!ヨロシクね!的な初々しさを感じさせる高橋瞳のOP「青空のナミダ」も、『ガンダムSEED
DESTINY』の頃に比べるとこなれてきたのか悪くない感じに。『BLOOD+』も各クールの主題歌的にはなかなかの良作揃いで、まー本編については聞くな。(は)
○試聴
(SonyMusic)
銀牙伝説WEED (銀牙伝説WEED
OP) 歌・怒髪天&怒髪少年少女合唱団 作詞・増子直純 作曲・上原子友康 編曲・怒髪天
荒れ狂う嵐に
明日が見えなくとも 心無き世界に 踏みにじられようと 決して挫けず 立ち上がるのだ
80年代のジャンプ黄金期にクソジャリ…もとい少年時代を送っていた自分らはもちろんジャンプマンガ大好きっ子で、日々聖闘士星矢ごっこや自転車のスポーク持ってブラックエンジェルズごっこ、はては『銀牙〜流れ星
銀〜』ごっこにあけくれてました。犬マンガのごっこ遊びなんて子供の想像力は自由ですな。 すでに前作以上に連載が続いてる続編・『銀牙伝説WEED』も今年アニメ化され、その主題歌を唄うは怒髪天。昔、深夜番組でちょっと聞きかじったことしかなかった自分は最初、え?怒髪天アニソン歌うのん?とビビッたもんでした。が、少年少女合唱団を従えた古き良きアニソンのテイストとその熱血路線は相性が良く、さらに男気を感じさせるそのノリはやっぱ怒髪天だよな!と思わせるものがありました。イケイケのOPだけでなく、泣きメロを奏でるEDもまたよし。(は)
○OP動画
(animate.tv)
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