鬱病生活記

 表紙
 目次
 はじめに
 第一章

 第二章

 第三章

 第四章

 第五章

 第六章

第三章 鬱病者としての日々

1.閉じこもり生活

<前へ> P.61 <次へ>


【兄の存在】

さて、話は逸れるが、私の兄の事について触れておこう。
私が小学生高学年時代に、兄の家庭内暴力が酷くなり、私も虐められていた事は前述していると思う。
兄は、私より2つ年上で、中学時代から悪い仲間と関わりを持つようになったらしく、シンナー中毒になり、高校には入学するものの、途中で退学。その後、親も苦労を重ね、兄を色々な更生施設などに行かせたりしていたようだった。
結局、兄は、アルコールや麻薬の依存症者達が集う、とある施設を経て、4〜5年前くらいから、何とか独立ていたとの事。
ところが、このところの不景気で務めていた飲食店を辞める事となり、今は、日雇い労働者的な環境になりつつも、なんとか仕事を確保し、暮らしているらしいかった。
父が兄の下に行くのも、引越しの手伝いや、経済的に多少手助けをしている面もあっての事だろう。
私は、中学時代、兄とは前述の通り別居状態で、殆んど顔を合わせる事は無かった。
高校時代も、私は寮生活だったので、兄の状況は大して知らなかった。
そして、大学時代も一人暮らしであったから、兄の事などとうに忘れているに等しい。
今は特に、昔虐められた事など恨んではいない。(寧ろ、その時の苦労が、私を強くしたとポジティブに捉えている。)
ただ、関わりを持つ気も無い。兄に対しては、他人以上に興味が無い。
しかし、私がこんなニート状態になってしまっては、親に面倒をかけてしまう。
あんな兄が居るのに、妹までこんな体たらくでは、いくらなんでも親が大変だ。
私は、こんな状態になり、親を通して、兄の存在を意識せざるを得ないのだ・・・。


<前へ> P.61 <次へ>