鬱病生活記

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 目次
 はじめに
 第一章

 第二章

 第三章

 第四章

 第五章

 第六章

第四章 社会復帰への階段

1.ニート脱却へ

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10月21日(水) 11:50頃

【薬が半減しました】

今日、午前中は、診察だった。
仕事には毎日出たいので、診察日を今までの「金曜の午後」から「水曜の午前」に変えて貰っていた。
カウンセリングは金曜の午前だから、こうして貰うと隔週にある診察の日も、毎週あるカウンセリングの日も、午後から会社に行ける。
毎日、会社に出ておきたいのは、業務の都合上。
会社が店舗を幾つか持つ小売店で、それら店舗の売上管理を担当しているものだから、金曜日に休んでしまうと、金〜日曜日の書類が溜まって、月曜に労力が集中してしまうので、数時間でも毎日出る方が楽なのだ。

さて、今日の診察で、「デパス」を除く薬が半減した。
つまり、就寝前に飲む薬が、全て半減したのだ。
抗鬱剤である「パキシル」を、ここ数日間、勝手に半減していた事を主治医に報告すると、予想通り余り良い反応は示さなかった。
主治医曰く、「『パキシル』は他の薬を無くしてから、減量していきたかった。」との事。
実は、この「パキシル」こそが、本来の治療薬であり、他の薬は、精神科医の中では「マイナー系」と呼ばれる、一時の症状を抑えるだけの薬らしい。
まあ、そんな事は、私も十分に体感し、承知している。
睡眠薬系については、「眠れない」と言う症状を無理やり戻す為のものであり、「デパス」については、一時的なイライラや不安感を紛らわす為のものだ。

よって、主治医の計画では、これら「マイナー系」の薬を無くした後で、「パキシル」を10mgずつ減量していくつもりだったらしい。
ちなみに、私がこれまで就寝前に飲んでいた「パキシル」の量は、40mg。(これは、日本の規定で処方できる最大容量。まあ、欧米に比べたら大した量ではないとの事だが。)
20mgの錠剤を2つ飲んでいたのを、朝の朦朧とした感じの原因調査の為、私は最近1錠にしていた。つまり、一度に20mg減にしてしまっている。
結局、朝の朦朧さをもたらしているのは、睡眠薬の為だろうと主治医も言うとおり、「パキシル」を減量したところで、その症状は改善していない。
でも、その睡眠薬が原因だとしても、この薬は錠剤で1粒なのである。
「減らそうと思っても、半分だけかじる訳にもいかないし・・・。」と私が主治医に言うと、主治医は「怪しいサイトとかで、錠剤を半分にする器具売ってたりするよ。」と言った。
私は、「あれって、半分に出来るんですか?」と尋ねると、主治医は「真ん中に線が入っているでしょ。あれが半分にする時の目印なんだよ。」と教えてくれた。
そして、私の使用している睡眠薬「サイレース」は、1mgの錠剤しか存在しないらしく、それを「0.5錠」と言う形で処方箋を書いて貰う事となった。(その結果、薬局で半分にしたものを、個々に袋詰めにして貰えた。)

問題は「パキシル」なのだが、主治医は「減らして状態に問題は無い?」と私に問うた。
私は、キッパリと「いや、今のところ問題無いです。」と答えると、少し思案した主治医は、「まあ、問題ないなら量を減らしたままで状態を見てみましょう。」と言った。
そういう訳で、就寝前の薬は全て半減したのだった
主治医に確認し忘れてたのだが、「抗鬱剤とかの効き目って、2週間ぐらいしないと抜けないのではなかったのかな。」と思い、ちょっと不安。
今は全然平気だが、1週間後くらいに、鬱っぽくなってきたら嫌だな。
まあ、「パキシル」2錠の頃でも、仕事の無い土日なんかは、殆ど寝たきりで、あまり活動しない。
先週末は、家を一歩も出なかったので、そんな様子は、鬱っぽいと言えるのかもしれない。


しかし、「デパス」は減らない。
朝の気付けの一発に「デパス」は飲むし、昼休みに食事を終え、「さて、午後の仕事頑張るか。」と言うと時も、気付けに飲む。
夜帰ってきて、何だか落ち着かない時は、これまた「デパス」を飲む。
と言う事で、今でも「デパス」は、一日2錠〜3錠は飲む。
「気付けの一発で『デパス』を飲む」と言う事を主治医に話すと、「う〜ん、そこが不可解なんだよな。私の場合、気付けどころか『3分でお寝んね』となってしまう薬なのに・・・。」との事。
私は、最初に主治医から説明を受けていた「『デパス』には中毒性がある」と言う事が気になっていたので、「飲まないで我慢してみましょうか?」と主治医に問うたが、主治医は「否、そんなに気にする事は無いと思う。まあ、今まで通り、飲みたい時に使用して。」と返してきた。
「パキシル」を主治医の意に反して急激に減らす結果となったから、この様な発言をしたのかもしれない。
でも私はそれを聞いて、「なんだ、あんまり中毒性は気にしなくても良いのかな。」と思ってしまった。
そして、その結果、今日は、これまに無い間隔で「デパス」を飲んだ。

今の住まいに引っ越した結果、病院へは自転車で通えるようになっていた。
今日も、自転車で、病院まで行き、帰ってきた。
仕事には、13時に出社すれば良かったので、いつもより遅く床から這い出し、朝の気付けとして、最初のデパスを飲んだのは、9時頃。(いつもは、8時ごろ。)
病院から家に戻ったのは、12時頃。自転車を使用したせいもあっただろうが、動悸が激しくなっていて、何だか不安に感じたので、ここで「デパス」を飲んだ。
その後、病院に行く前に回していた洗濯機から洗濯物を取り出し干した。
そして、冷蔵庫にある適当なもので昼食を済ませ、歯を磨き、身を整えて、会社に向かう為、家を出た。
12時50分頃。
この時、まだ動悸が納まっていなかったので、「ちょっと連続になるけど、試しにやってみよう。」と言う軽いノリで、「デパス」を会社に行く途中に唾液で飲んだ。
なんと、1時間の間隔も空けずに、「デパス1mg」の連続投与。

そして会社に出社。
「おはようございます。」と元気に社内に入り、まだ、13時前だったので、タイムカードを押す前に、外の階段にある喫煙所で一服。
「流石にこれだけ『デパス』飲めば、眠くなったりするかな。」
その時は、こんな思いもあった。

仕事を始めるが、全然眠気は襲ってこない。
その代わり、鼓動に合わせて脳に血液が送られる度、ちょっとズキズキとし感覚は強かった。
ズキズキと言っても、決して痛いわけではない。
ただ、血流が、特に脳に対するそれが、いつも以上に大きく感じているだけ。
また、ちょっとハイテンション的な感覚もあった。(飽くまで、自分で自覚できる範囲のちょっとしたもの。周りからは、いつもと変わりないように見えていたと思う。)

結局、こんな感覚が納まったのは、仕事が終わり、家に着き、マッサージチェアで寛ぎながら、今日録画した分の「放送大学」の講義を眺めていた時。
20時くらいだったろう。


流石に「デパス」の連続服薬は宜しくないらしい。
まあ、それでも私の場合、決して眠気が出てこないのだが・・・。


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