鬱病生活記

 表紙
 目次
 はじめに
 第一章

 第二章

 第三章

 第四章

 第五章

 第六章

第二章 精神病院での入院暮らし

2.現実への対峙

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【外泊終了】

次の日(4月27日)は病院へ戻る日だ。何か予定がある日は、朝に目覚めると落ち着かず、何かをしなくては居られない状態になる。

居間と寝室を眺めると、片付けが下手な彼の物があちらこちにある事が気になった。大分埃も被り、机の上はごちゃごちゃ、床に直接色々な物を置いている。
これでは、掃除がしづらい。マンション購入当時、彼と「居間や寝室には私物をあまり置かないでシンプルにしよう。」と同意した事を思い出した。しかし、結局彼は片付け下手であったらしく、ここの空間には彼の物が散乱していた。
どうしてもそれが気に食わず、私は午前8時頃目覚めた後、彼の物をすべて彼の部屋に押し込む作業を始めた。
彼が社会人学生として通っていた頃の研究用に集めた書籍類、何れは何かに使うと言ってため込んでいた買い物袋類、そして、整理するためと言って100円ショップで買った組み立て式の箱が床や本棚の下に置かれていた。その箱にも、大して物が整理されたて入っているようには見受けられなかったが。
これでは、大変掃除がし辛いのである。掃除機をかけるにしても、モップをかけるにしても、いちいち床にある物をどかしながらやらなければならない。今まで共同生活をしていた際も、掃除はもっぱら私の役目。掃除の度に、これらが邪魔で仕方が無かった。
昨日の話の結果、「彼はもう来ないだろう。」と決め、彼のこれらゴミに近い物を、全て彼の部屋に押し込んだ。案の定、それら物には埃がたまっているし、床にじか置きしていた物のところには埃が集まっているし・・・。
こうして彼の物を居間と寝室から撤収して、彼の部屋を物置へと仕立て上げている頃、私の父が、私がちゃんと病院に戻るか確認する為にやってきた。

父はきれいになった部屋の様子を見て、「大分片付いた。」と感想を漏らした。

一作業を終え汗をかいた事もあり、病院に戻る前にシャワーを浴びた。
そして、私は病院に戻り、父は私の兄のもとへ帰って行った


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