鬱病生活記

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 目次
 はじめに
 第一章

 第二章

 第三章

 第四章

 第五章

 第六章

第四章 社会復帰への階段

1.ニート脱却へ

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10月9日(金) 16:00頃

【「デパス」と「タバコ」】

「デパス」と言うのは、人間の思考力を衰えさせる作用を持った薬なのではないだろうか。
今の私は、「考える人」である、ここ最近は特に。

「デパス」の作用をこの様に考えると、この薬で私が眠らない理由も付く。
私は、考えすぎているのだ。
だから、「デパス」によって、その思考力を押さえつけられても、「眠り」と言う状態まで至らない。
少し、思考が止まり、単に楽な状態、周りから見れば普通の状態、そんなところに近づくだけだと考えられる。
よって、考えすぎていない者は、「デパス」により思考力が衰え、「眠り」と言う状態に陥る。

こう考えると、しっくり来る。


また、「タバコ」というものも、眠気を払い、脳にリラックスを与えてくれる。
これは、麻薬の性質に近いのだろう。
朝、私がタバコを吸うのは、この「眠気を払う」と言う効果を求めて行っている行為。
この時、眠気が払われるのと同時に、思考力を適度に落としてくれる。


私にとって、「思考力を落とし、リラックスを与える」と言う点では、「デパス」も「タバコ」も同じである。
しかし、一方は「眠気」を誘い、一方は「覚醒」を促す。


「タバコ」が、眠気を払い思考力を落とす代物だとすれば、一時の良い「気付け薬」となる。


昨今は、「一生涯の健康」を考えられる余裕があるから、「タバコ」は「健康を害する物」として扱われる。
しかし、その人が置かれている環境や状態によって、「タバコ」は「今を生きる為の薬」となるのだ。(だから、社会復興に異常に励んだ戦後の日本人達、特に男達は、パカパカとタバコをふかしていたのだろう。そして、その一時の効果を多くのものが体感していたからこそ、タバコも市民権を得ていたのだ。)


ついでに、一つ付け加える。
大麻(マリファナ)は、タバコと違い、医学的に、「健康を害する」と証明されていないらしい。
良く、「麻薬は体に悪い」と言う主張の基、「麻薬はダメだ」と言われる。
しかし、この点、大麻は違う。
だから、下手に情報を得た好奇心旺盛な者達が、大麻等に興味を抱くのだ。
私は、大麻は悪くないと言いたいのではない。
大麻の危険性をハッキリと説明したいのだ。
大麻が危険なのは、常習性(依存性)が高く、覚醒剤や他のもっと効果の高い、しかし健康を害する類の麻薬に、大概の人はハマッていくからである。(そして、落ちるところまで落ちる。)



さて、話を元に戻そう。
今日の診察で、主治医に率直に次の質問をした。
@ 「デパス」は慣れる(長期間の服薬で効果が減少する)物なのか?
A 私が「デパス」で眠らないのは、脳が働きすぎている(考えすぎている)からではないのか?

答えとしては、両方とも考えられると言う。
まず、@についてだが、「デパス」は、こういった類の薬の中でも「慣れにくい」物なのだそうだ。しかし、中には「慣れる」体質の人もいるとの事。
そして、Aについて、「考えすぎ」の事を、主治医は専門用語(?)で何とか(確か、漢字三文字で、“過XX”と言う単語だった気がする)と言い直し、「それも在り得る」との事。

私は、どっちだろうか?


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