鬱病生活記

 表紙
 目次
 はじめに
 第一章

 第二章

 第三章

 第四章

 第五章

 第六章

第一章 精神障害発生(鬱病)

4.精神病院の中

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【大分この環境にも慣れたのかな?】

次の日(日曜日)は、カラオケができるらしく、15:00頃から、ダイニングルームでカラオケ大会が始まった。
大会といっても、歌いたい5〜6人が、ほんの1時間だけ、大して上手くも無い歌を適当に歌うだけである。
なお、この病棟には、30〜40人程度の患者が収容されている。
歌いたいものは、各々選曲して歌う。

音楽はやはり良い。
歌い手の上手や下手に関係なく、流れてくるBGMが癒しを与えてくれた。
皆が次々と歌う中、高校と大学時代に軽音楽をやっていた私は、就職以来の慌ただしさで趣味の音楽鑑賞や楽器演奏などそっちのけになっていた事を思い起こしていた。

母がまた面会にやってきてくれた。
人として話が出来、それなりに満足感を味わった。

さすがに人には慣れがあるらしい。
特に私は慣れやすいのか、この『気ちがい』達の中で『気ちがい』として扱われる事にも、それほど苦痛には感じなくなってきていた。

ただし、「なるべく早くもっとましな病棟に移りたい。」との思いに変りはなかった。


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