鬱病生活記

 表紙
 目次
 はじめに
 第一章

 第二章

 第三章

 第四章

 第五章

 第六章

第二章 精神病院での入院暮らし

2.現実への対峙

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【病棟内での遊び】

私は、その後、病棟に戻り、皆で麻雀らやオセロやら将棋など、誘われるがままに相手をして時間を潰した。
皆、精神病と診断されている患者たちなのだが、こういう事は出来る。尤も、メンバーはたいてい決まっている。私は、麻雀もオセロも将棋も、大して強い方では無いが、ここに居る者達の相手は十分務まるくらいの腕前であった。

ある患者は、外出も許可されず、暇をつぶす為にオセロの相手を探している。何故だか、その患者はオセロの腕前が非常に良い。尤も、オセロとは、囲碁や将棋のように奥深いものでは無いのだが、本気でやると、それ相応に楽しめる代物だった。
オセロ好きの彼女は、この病棟にまともに勝負になる相手がいなかったのだが、私の登場で、本格的な勝負ができるようになったらしい。
ある時、3番勝負をした時など、1勝1分1敗となるほど、お互いの力は拮抗していた。私も、時間が取れた時は、彼女との勝負を好んで受けた。

だが、人気者(?)の私は、他にも麻雀や将棋をやりたくなるし、毎回オセロばかりでは疲れてしまう。

また、将棋の相手となるのも、ここに居る患者では一人だけで、レベル的にはお互い同じくらい。
これまた1手差で決まるような、いい勝負になる物だから、私は好んで勝負を挑んでいた。

麻雀は、まだまだ初心者だが、それでも運の良い時は勝てる時があったので、好んで付き合うようになっていた。
そうしているうちに、実は麻雀ができる人は多くいるらしく、「いやいや私は見てるだけで良いですよ。」なって控え目な事を言っていた患者に対しても、迷惑にならない程度に積極的に誘って、仲間を増やしていった。

彼と再会して完全に復縁が出来ない事実を突き付けられ、私はこうやって遊び回って気を紛らわすしかなかった。


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